2009年11月07日

なぜ食品偽装が起こってしまうのか

ここ数年、食品のあらゆるものに対して、偽装という悪質な方法によって隠蔽を行っていた事実が明るみになっています。
食品の安全の崩壊は、この偽装が何よりも表しています。
偽装された食品の安全など、ないに等しいのですから。

この偽装というのは、なぜ起きてしまうのでしょう。
答えはいくつか存在しているかと思います。

まず、食品製造会社にとって、一番重要なのは、他の会社との競争です。
食品は、すべての人間にとって例外なく必要なもの。
調理したものか素材かの違いはありますが、食品を購入しない家庭はまずないでしょう。
つまり、食品とは決して需要が途切れることのないものと言えます。

それが何を意味するかというと、独占的な商売はできない、ということです。
そして同時に、多種にわたるライバル関係が生まれるともいえます。
例えば、スーパーの食品売り場と、お弁当屋さんと、ファミリーレストラン。
これらは直接的な対立関係が生まれるというわけではないものの、食品を提供するという点で一致している以上、競争原理が生まれてしまいます。
簡単に言えば、需要の争奪戦ということになるのです。

この争奪戦に勝つには、どうすれば良いのでしょう。
答えは簡単です。
ニーズに答えられる商品を出す。
これに尽きます。
では、ニーズとはどのようなものなのでしょう。
一般家庭のニーズは、基本的には一致しています。
安いものです。
味よりも何よりも、コストを重要視する家庭が一番多いのです。
ここに、食品の安全を無視した偽装の根源があると言っていいでしょう。
posted by フード at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品偽装 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

産地偽装問題

食品の安全を脅かす偽装問題ですが、それにはいくつかの種類があります。
まず、産地の偽装です。
簡単に言えば、実際に食材を作ったり加工したりした場所とは違う場所を、原産地として記入表示することです。
いわゆる詐欺ですね。

この詐欺行為ですが、一見食品の安全を考えた上ではそこまで深刻ではない、と思われがちです。
これを行う動機としてよくあるのが、ウナギや松茸、牛肉のような、産地によって大きな値段の差が生まれるものを、高く買ってもらう為です。
ですから、日本国内のどこかで取れたウナギを静岡産の天然物として売る場合、消費者を騙して金銭を多く徴収するひどい詐欺行為ではあるのですが、安全面ではそれほど問題はないように思えます。
秋田県の比内地鶏の偽装などがこれに該当します。
しかし、この産地の偽装は、実際には食品の安全を大きく妨げる要因となります。
簡単に言えば、中国産などの外国産の商品を、国内産と偽った場合です。

アメリカの牛肉が一時輸入ストップとなった前後、アメリカ産の牛肉を国内のものとして売る偽装が見受けられました。
これは、アメリカの牛肉として売ると、あまり売れないからです。
同様に、米に関しても同じような現象が見られました。

日本国内で作られたからといって100%安全とは限りません。
しかし、外国で作られた食材に、人間の体に極端に悪い物質が含まれている可能性は、国内生産のものよりはるかに高いと言わざるを得ません。
産地の偽装は、そのリスクを避ける為に国内生産の商品を買っている消費者を、危険な目に合わせる可能性が高いという、きわめて悪質なものなのです。
posted by フード at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品偽装 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

消費期限、賞味期限の偽装問題

食品の安全を脅かす偽装問題で最も多いケースと言えば、消費期限、賞味期限の偽装です。
赤福も、不二家も、白い恋人も、ダスキンも、この偽装によって事件を起こし、ニュースをにぎわせてしまいました。

消費期限の改ざんは、コストの削減というただ一点に尽きます。
そして同時に、消費期限の改ざんに関しては、小売店レベルでも頻繁に行われています。
消費期限が過ぎてしまった売れ残りの商品、あるいは需要が足りずにそのまま放置された食材に対して、さも切れていないかのように売るというのは、まったく珍しいことではないようです。
一番多いのは、ある程度保存の利く食材の消費期限を偽り、加工して売るというもの。
消費期限はある程度余裕を持って設定されているので、多少オーバーしても問題ないだろうという安直な見方で行うパターンが多いようです。

次に、一度店舗に出した商品が賞味期限切れとなり、それを再び加工して売るというケース。
例えば、魚を売り場に並べたが、賞味期限の日にも売れなかった場合、それを煮物にして消費期限を引き延ばし、惣菜売り場に並べる。
あるいは揚げ物にして並べる。
こういった食品の安全を脅かす例は各地域で普通に見受けられるでしょう。
更には、明らかに期限が切れた商品を一度回収し、表示だけを変えて再出荷する。
このような偽装は、恐らく当たり前のように行われているのでしょう。

これには、消費期限の設定に対して疑心暗鬼となっているといういいわけも通用します。
消費期限が早すぎる物に対しての抵抗という意味合いでこのようなことをしたというメーカーもありました。
そういった事実があるにせよ、偽装などは論外なのですが、消費期限の設定に関しては、もう少しオープンにすべきかと思います。
食品の安全の大きな問題の一つとして、消費期限というものがどのように決まっているか、一般にはわかりづらいという点も確かにあります。
是非明るみにしてほしいものです。
posted by フード at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品偽装 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。